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みやもんた
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 例えば、自分は不幸せな人間だと思い込み 毎日 不平不満ばかり言っている人は、他の人のことなど 全く考えることはできない   ◆周りの人のことなど考える余裕はないのであろう
   ◆お金がいっぱいあって、美味しいものを食べ、裕福な生活をしているから 幸せとは限らない  (私はお金が無いので負け惜しみかも?)   ◆お金など無くても、家族が仲良く、地域の人たちと仲良く、皆 健康で生活していることが幸せと考えたら それが幸せで、楽しい人生だと思う・・・  ◆足が痛い、腰が痛いなど多少、体に障害はあっても、心が健康ならそれでいい  ◆私には今、何も無い。定年になって職も無い、お金も無い、ただ少しだけの雇用保険のみ  ◆まだ年金をもらえる年齢にもなっていない  ◆こうして、皆さんの前で色々なお話をすることができる、趣味のケーナを吹くことができる・・・  ◆好きなことをやっている。こうしたことが、幸せ  ◆つい、最近まで、勤め先の病院で威張っていた・・・冷静に考えると、当時は幸せではなかった。縛られた病院の中で、ただ 生かされていただけかも知れない   ◆今、自由に生きている。誰にも束縛されずに  ◆収入は無い。しかし、幸せ  ◆人生は一度だけ。心を豊かにして楽しく生きたいものだ。そして、自分の周りの人たちも、みんな幸せで楽しい人生になるように   ◆つまり・・・「みんなで楽しく」  ◆人生の折り返し点も大分過ぎ、遅ればせながら、最近 こんなことを考えている私です  (先日、行われたコンサートで地域の皆様にお話した内容から)
 
 
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松代の民話 百万遍

2018年08月14日

 みやもんた at 21:18 | Comments(0)
松代の民話 百万遍

松代の民話 百万遍



 松代の民話を何作も執筆していらっしゃる青木貞元先生が、民話と出合ったのは、先生が教師として赴任した新潟県境の小学校で純朴な子供たちと、神社やお寺・古い祠・道祖神のある村で、古くから伝わる村の民話を聞かせていただいたときだそうです。村の皆様から、この民話を方言まじりで聞かせて戴いたことが先生の心を大きく揺さぶり、民話の世界へと導かれたそうです。

 その後、青木先生は民話の執筆活動を続けられ、松代に伝わる昔話を掘り起こして100作ほど民話にまとめて、「松代の民話」「続松代の民話」「続々松代の民話」を上梓されていらっしゃいます。

 そして、この民話の中から松代地区市制100周年記念事業の一つとして区長会の皆様が中心となって20ヶ所に立て看板を立てました。その、記念の立て看板の一箇所が私たちの地域の民話「百万遍」です。




青木貞元先生作 民話 百万遍講   あらすじ

 今から160年程前の安政2年8月、一人のお坊様が日の暮れかかった蛭川のほとりを城下へと急いでおりました。東荒町に差し掛かったところ、暗闇の中に二人の村人が座り込んで荒神様の前で一心に祈り続けていました。
 お坊様が声をかけると、二人の村人はすがりつくように懇願しました。「おらたちの一人娘が はやり病になってしまって・・・・・荒神様にお願いしているが、どうにもならないのです。どうか、娘をお助けください。村は、生き地獄のようで、村中が大騒ぎなのです」と。
 お坊様は、周囲を見渡し「このあたりは妖気が漂い悪魔がうようよしている」「よーし、悪魔退治に取り組むか」「今夜、みんなで荒神様の広場に集まるのじゃ」と言うと、どこかへ行ってしまいました。村人たちは、「このお坊様は、きっと偉い方に違いない」等と口々に言って夕方になるのを待っていました。
 日も沈み、あたりに涼しい風が吹き始めた頃、お坊様はいつの間にかおいでになり、傍らに大きな風呂敷づつみを置いて、読経を唱えていました。間もなく広場に集まった村の人たちに「このあたりは悪魔でいっぱいです。皆さん全員で、百万遍の念仏を唱えて悪魔退散を願ってください」と、言って、風呂敷づつみから大きな大きな数珠を取り出し、「この数珠を囲んで輪になり『なんまいだんぼ、なんまいだんぼ』と唱えながら数珠を廻してください。結び目が自分のところへきたら、一心に悪魔退散のお願いをしなさい」と言いました。
 念仏は、夜を徹して必死で行われ、お坊様も村の人たちも悪魔との戦いに全精力を注ぎ百万遍念仏を唱えました。そして、東の空がほのかに明るくなってきた頃、お坊様は「もう大丈夫です。みなさん、家に帰ってみなさい。悪魔は逃げ去って、皆元気になりましたよ・・・・・早く家に帰ってあげなさい」と言って城下に向かってしまいました。
 村の人たちが、其々家に帰ってみると、昨日まで苦しんでいた子供や年寄りが布団から起き上がり、「何処行ってただ?  腹へった。飯おくれや」等と、昨日までの重苦しい雰囲気は何処へやら。 村は明るさに満ちた朝を迎えていました。
 村の人たちは急いで、荒神様の広場に行ってみると、お坊様の姿は何処にも見えず、素晴らしい朝の日の光の中にただ大きな数珠の入った風呂敷づつみと各家庭に配ることのできる「奉唱一百万遍之札」と蛭川のせせらぎだけがありました。
 東荒町の人たちは、二度と悪魔を近づけないようにと毎年8月17日の夜、百万遍の念仏を村あげておこなっているそうです。そのおかげで、このとき以来 伝染病や災害はおこらず、豊かで平和な里として栄え続けてきたと言われています。

 このお話は、FM善光寺と松代有線放送で放送されました。

松代の民話 百万遍



松代の民話 百万遍



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