無病息災・家内安全を願う 百万遍
2018年08月12日
みやもんた at 16:34 | Comments(4)
無病息災・家内安全を願う 百万遍
無病息災・家内安全などを願う「大じゅず回し」が、長野市松代町東条 東荒町公民館 行われます。従来は蛭川ほとり秋葉さん広場で行なわれていましたが、県道長野真田線が開通したため東荒町公民館で行なわれています。
160年ほど前の、安政2年(1855年)頃から毎年欠かさず8月17日の夕方に行われている百万遍は、地域の皆さんの心のよりどころになっています。
今年も行なわれます。
日時:8月17日(金) 概ね6:30~7:30
場所:東荒町公民館
毎年、概ね6時30分から、当時は秋葉神社の広場に地域の皆さんが三々五々集まり、鉦(かね)の音にあわせて 車座になってお数珠を回しながら「なんまいだんぼ、なんまいだんぼ」と唱え、其々の願いをこめて祈ります。お数珠回しを終え 百万遍のお札を戴いた皆さんは、区長・代理区長が用意してくれたスイカ、御供(ごく)を戴いて帰ります。
そのときに戴く百万遍のお札には「奉唱一百万遍之札』と書かれており、無病息災・家内安全など色々な願い事に対して御利益(ごりやく)があり、地域の皆様は、家の入り口に貼っています。
以前は百万遍の終了後、引き続き秋葉さんの広場で地域の役員が中心となって直会を行い、災害や病気がないようにと、なす(特に蒸かしなす)も戴いたようです。
私達が子供の頃は、現在よりもっと多くの地域の皆さんがおいでになったように記憶しています。地域の皆様は勿論ですが、近隣の地域からも沢山の皆様がおいでになったようです。当時子供だった私は、百万遍が行われている横の橋の上で、花火をしたり、周りで楽しく遊んだことを今でも覚えています。しかし、最近は特に子供の姿があまり見られません。寂しいことだと思います。
昔から、人々は、蛭川の水で食器を洗ったり、洗濯をしたりしていたそうで、川の上流で伝染病が発生するとその病原菌が下流まで流れて来て、このあたりの人々まで感染し、大勢の人が苦しんだり亡くなってしまったそうです。 また、当時はきちんとした堤防もありませんでしたので、時折、蛭川が決壊して氾濫し、伝染病が蔓延したと伝えられています。このことから、伝染病をなくし洪水による被害を少なくするため地域のみんなが総出で行われたと思われます。
当時は、近くに医者もいませんでしたし、良い薬もありませんでしたので、神の力にすがらざるを得なかったものと考えられます。伝染病や蛭川の決壊などは、全て悪魔の仕業と考えられていた時代のことであり、この行事も村全体が団結して、悪魔を追い払うために行われたものと考えられています。
従来は、長野市近辺でも、百万遍を行っていたようですが、毎年、日を決めて今でも続けて行っているところは、私たちの東荒町だけのようです。
無病息災・家内安全などを願う「大じゅず回し」が、長野市松代町東条 東荒町公民館 行われます。従来は蛭川ほとり秋葉さん広場で行なわれていましたが、県道長野真田線が開通したため東荒町公民館で行なわれています。
160年ほど前の、安政2年(1855年)頃から毎年欠かさず8月17日の夕方に行われている百万遍は、地域の皆さんの心のよりどころになっています。
今年も行なわれます。
日時:8月17日(金) 概ね6:30~7:30
場所:東荒町公民館
毎年、概ね6時30分から、当時は秋葉神社の広場に地域の皆さんが三々五々集まり、鉦(かね)の音にあわせて 車座になってお数珠を回しながら「なんまいだんぼ、なんまいだんぼ」と唱え、其々の願いをこめて祈ります。お数珠回しを終え 百万遍のお札を戴いた皆さんは、区長・代理区長が用意してくれたスイカ、御供(ごく)を戴いて帰ります。
そのときに戴く百万遍のお札には「奉唱一百万遍之札』と書かれており、無病息災・家内安全など色々な願い事に対して御利益(ごりやく)があり、地域の皆様は、家の入り口に貼っています。
以前は百万遍の終了後、引き続き秋葉さんの広場で地域の役員が中心となって直会を行い、災害や病気がないようにと、なす(特に蒸かしなす)も戴いたようです。
私達が子供の頃は、現在よりもっと多くの地域の皆さんがおいでになったように記憶しています。地域の皆様は勿論ですが、近隣の地域からも沢山の皆様がおいでになったようです。当時子供だった私は、百万遍が行われている横の橋の上で、花火をしたり、周りで楽しく遊んだことを今でも覚えています。しかし、最近は特に子供の姿があまり見られません。寂しいことだと思います。
昔から、人々は、蛭川の水で食器を洗ったり、洗濯をしたりしていたそうで、川の上流で伝染病が発生するとその病原菌が下流まで流れて来て、このあたりの人々まで感染し、大勢の人が苦しんだり亡くなってしまったそうです。 また、当時はきちんとした堤防もありませんでしたので、時折、蛭川が決壊して氾濫し、伝染病が蔓延したと伝えられています。このことから、伝染病をなくし洪水による被害を少なくするため地域のみんなが総出で行われたと思われます。
当時は、近くに医者もいませんでしたし、良い薬もありませんでしたので、神の力にすがらざるを得なかったものと考えられます。伝染病や蛭川の決壊などは、全て悪魔の仕業と考えられていた時代のことであり、この行事も村全体が団結して、悪魔を追い払うために行われたものと考えられています。
従来は、長野市近辺でも、百万遍を行っていたようですが、毎年、日を決めて今でも続けて行っているところは、私たちの東荒町だけのようです。
この記事へのコメント
この様な文化は絶やさないようにしたいですね
一度絶えると復活は難しいです
一度絶えると復活は難しいです
Posted by DT33 at 2018年08月13日 05:42
DT33さん
いつもありがとうございます
そうですね、私達もそのように思います。
若い皆様や、新しくおいでになった皆さん等一部、このような行事は面倒だとの意見もありますが、絶対に絶やすことの無いよう頑張っています
地域の皆さんの心のよりどころとなれば嬉しいと思っています
いつもありがとうございます
そうですね、私達もそのように思います。
若い皆様や、新しくおいでになった皆さん等一部、このような行事は面倒だとの意見もありますが、絶対に絶やすことの無いよう頑張っています
地域の皆さんの心のよりどころとなれば嬉しいと思っています
Posted by みやもんた at 2018年08月13日 10:15
こんばんは☆
私たちの町内会では毎年10月1日に公民会の広間で行っています。
お招きした講師さんからお話を聞いてから大きな数珠回しをします。
「子どもの頃からもう何十年も10月1日にこの行事が続いている」と長老様たちが言っています。
私たちの町内会では毎年10月1日に公民会の広間で行っています。
お招きした講師さんからお話を聞いてから大きな数珠回しをします。
「子どもの頃からもう何十年も10月1日にこの行事が続いている」と長老様たちが言っています。
Posted by ラ・ロゴンドリーナ at 2018年08月13日 22:59
ラ・ロゴンドリーナさん
いつもありがとうございます
そうだったのですね、ラ・ロゴンドリーナさんの地域でも行われていたのですね。私達の地域でも長老の皆さんから他の地域では行われていないと聞いていましたので、申し訳ありません
私どもの地域では、年々おいでになる方が少なくなっているようで、さびしいことですし、近隣の地域の皆様もおいでになったようですが、最近はおいでにならないようで、残念なことです
しかし、絶対に廃止しないよう頑張っているところです
いつもありがとうございます
そうだったのですね、ラ・ロゴンドリーナさんの地域でも行われていたのですね。私達の地域でも長老の皆さんから他の地域では行われていないと聞いていましたので、申し訳ありません
私どもの地域では、年々おいでになる方が少なくなっているようで、さびしいことですし、近隣の地域の皆様もおいでになったようですが、最近はおいでにならないようで、残念なことです
しかし、絶対に廃止しないよう頑張っているところです
Posted by みやもんた at 2018年08月14日 09:04